共働き家庭の悩みの種である、子どもの習い事の送り迎え問題。習い事を土日に集中させたり、平日なら早退きしたり家庭によっては祖父母に依頼したりと何かと調整が大変ですよね。
子どもが年中の時に1年間利用していた「とよたファミリー・サポート」(以下、「ファミサポ」と言います)の体験記をお伝えします。
この記事を読めば、ファミサポの概要と利用の流れ、実際に利用した感想が分かります。なお、今回は利用する側でのお話となりますので、協力会員(お手伝いをする側)のお話は省略します。
とよたファミリー・サポートとは
依頼会員(手助けをして欲しい人)
・市内在住または在勤で小学6年生以下のこどもを養育している方
協力会員(お手伝いをしたい人)
・市内在住で子育てのお手伝いができる方
・こどもの好きな方
の2者をマッチングして行われる事業です。
利用申込先は「とよたファミリー・サポート・センター」で、名鉄豊田市駅近くのT~FACE内にあるとよた子育て総合支援センター“あいあい”内にあります。
なお、ファミサポの利用にあたり、少額ではありますが、時間給のような計算で依頼会員から協力会員へ金銭のやり取りも発生します。
2024年度/こども1人につき、1時間あたりの基準額
月〜金 | 土・日・祝 12/29〜1/3 | |
AM7時〜PM7時 | 800円 | 900円 |
上記以外の時間 | 900円 | 1,000円 |
※最初の1時間はそれに満たない場合でも1時間と見なし、1時間を超えた場合は、30分までは半額、30分を超えた場合は1時間として計算する。
ただ、協力会員さんの手間や地域の最低賃金を考えると、送迎が絡めばガソリン代もかかるわけですし、ほぼボランティア精神でやっていただいているようなものだなと、利用してみて思いました。
利用の流れ
- とよたファミリー・サポート・センターに利用申し込み
- センター内で開かれる講習会に参加
- 依頼会員と協力会員のマッチングが成立したらセンターから連絡が入る
- 市内の支援センターで支援センター職員立ち会いのもと紹介された協力会員さんと面談
- ファミサポ利用開始
詳しく説明します。
1.とよたファミリー・サポート・センターに利用申し込み
育児休暇明けから利用しようと少し余裕を持って復帰の3ヶ月前に電話をして申し込みしました。講習会の日にちを伝えられましたので氏名・住所等を伝え予約しました。
ちなみに、私が電話した際は当月はもう開催済みでしたので次月の講習会参加となりました。
2.センター内で開かれる講習会に参加
必要書類を持参して講習会に参加しました。午前10時過ぎに受付開始、お昼前には終了しました。
筆記用具、証明写真1枚(縦4cm✖️横3cm)、本人確認書類として免許証を持参したよ!
参加前に書類を渡し、講習会が終わった頃には会員として登録されている感じでした。もし、講習会を終えたのちに参加を決める、ということならその旨を伝えればいいと思います。
ちなみに、トップの画像は講習会で配布された資料の一つのパンフレットです。
講習会では、基本的な利用説明はもちろんありましたが、「マッチングの難しさ!」をセンター職員の方に念押しされた印象が強く残っています。
- そもそも依頼会員が協力会員を大幅に上回り、釣り合いが取れていない現状であること
- 需要の多いであろう毎日の送り迎え等は協力会員さんの負担も大きいため、マッチングが難しいこと
- ただし、産後等のどうしても人手がいる等の緊急時にはなんとかマッチングするよう尽力すること
このようなことを強く説明されていました。一応、講習会後に正式に依頼会員として登録しましたが、ここまで念を押されてはマッチングは難しいだろうな…と正直思いました。
3.依頼会員と協力会員のマッチングが成立したらセンターから連絡が入る
講習参加後2週間くらいして、ファミサポセンターから自宅からそこそこ近くに住んでいるベテラン協力会員さんとマッチングが成立した旨の連絡が携帯電話にかかってきました!
半ば諦めていたので本当にびっくりしました。
そこで、協力会員さんの人となり等をお聞きし、依頼することに決めました。ただし、正式に依頼するためには当人同士の顔合わせが必要なので、場所や日程等調整はファミサポ経由で何回かやり取りし、お会いする日にちを決めました。
4.市内の支援センターで支援センター職員立ち会いのもと紹介された協力会員さんと面談
ファミサポの取り決めで、ファミサポか支援センターで職員のもと依頼会員と協力会員が面談(顔合わせ)をしなくてはなりません。
その際に依頼内容を細かく決めるのですが、その内容を面談に立ち会ったファミサポや支援センター職員が確認(署名)する必要があるからです。
また、実際に世話をお願いするこども本人を連れてきて欲しいとのことでしたので、上の子を連れてお互いの家の近くの支援センターにて顔合わせ、面談をしました。
ベテランの協力会員さんだったので(逆に立ち会う支援センター職員さんは立ち会いが初めてということでした)話はスムーズに進み、正式に依頼することになりました。
正式に依頼するために、「印鑑」が必要でした!
なお、この顔合わせでも協力会員さんに足を運んでもらったということでこの記事最初にある料金表に沿って1時間分の謝礼金を支払っています。
その場で協力会員さんに現金でお渡ししました。
5.ファミサポ利用開始
4の面談で取り決めた通り、ファミサポの利用開始となりました。
上の子が年中だった1年間利用しました。
依頼内容は「特定の曜日に月1〜2回、夕方にこども園から習い事へ送り届けて欲しい」でした。ちなみに、習い事の帰りは仕事帰りに自分で子どもを迎えに行きました。
今は習い事の場所や曜日が変わって、自分で送迎ができるようになったので利用していません。
かかった費用は、初回を除き毎回平日通常時の1時間の料金(当時は値上がり前で600円)のみでした。
初回は、協力会員さんがこの送り届けに不慣れなため早めに家を出られ、1時間半の利用料金となりました。
ファミサポを利用した感想
紹介された協力会員さんが運良くベテランの協力会員さんだったこともあり…、
感謝しかありません!!!!!
お互いの連絡のやり取りをLINEでするようファミサポから勧められたこともありまして、協力会員さんとは基本的にLINEで連絡を取っていましたが、こどもの送り届けの度にメッセージを送ってくださり、とても安心して利用することができました。
こちらも、送迎のスケジュール相談、お礼やお金の支払いはスムーズに行うように利用中はいつも気を付けていました。
そういったお互いの心遣いで1年間トラブルもなく過ごせたのかな、と思います。
ただし、依頼会員が協力会員に不信を抱いたという体験談を目にしたこともあります。
こういっては身もふたもないかもしれませんが、結局は(少しのお金が絡んだ)人と人との付き合いになりますので、相性が重要です。
ですので、もしもファミサポに興味があればとりあえず登録して、運良くマッチングできたら一度利用してみてもいいと思います。
協力会員の方と相性が合えばOKですし、そうでなければ(再度他の方とのマッチングは正直難しいと思いますが)また別の手立てを考えましょう。
考察:なぜマッチングできたのか?
講習会ではマッチングはだいぶ難しいと念押しされていたため、マッチングとなった際は本当にびっくりしました。
なぜマッチングできたのか自分なりに考察してみました。
- 協力会員さんがたまたま近くに住んでいたこと→お送り届けの場合はやはり距離感が重要!
- 依頼内容が比較的軽い内容(特定の曜日に月1〜2度の送り届け)だったこと→毎週だとスケジュールが固定されてしまい敬遠されてしまう?
このあたりかと思います。
実際に需要があるのは毎日や毎週特定の曜日の送り届けかな、とも思いますが、協力会員さんの立場に立って、できるだけ曜日や時間を固定しないなど心理的負担のない依頼内容で打診すれば可能性が上がるかもしれません。
豊田市のファミサポの利用の体験談が、利用を検討している方の参考になれば幸いです。
なお、ファミサポの詳細は変更されることもありますのでぜひホームページをチェックしたり、ファミサポに電話して問い合わせてみてくださいね。
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